斬新な知識に伝える力が加わると傑作になる
のほほ〜んと生きていて、『人生観が変わってしまう』なんて出来事には、そうそう巡り会わない思います。
でも、意図的に人生観を変える出会いができるとしたら、それはやらなきゃ損だと思いませんか?
今回、ご紹介する本は、まさにそんな内容です。
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
もう、ベストセラーすぎて知っている方も多いと思いますが、初めて聞いたという方もいらっしゃると思うので、なるべく「読みたい」と思ってもらえるように書いていきます。
この本を紹介する際によく使われている言葉で『自己啓発の源流』というものがあります。
実際に、本のサブタイトルにも同じ文言が付いていて、この本を象徴する言葉です。
オーストリアの精神科医のアルフレッド・アドラーさんが提唱した「個人心理学(アドラー心理学)」は、その後に発行されるあらゆる自己啓発本に、大きな影響をもたらしたことから『自己啓発の源流』と呼ばれているのです。
アドラー心理学はそれ程インパクトのある内容なのです。
てもです。
他のアドラー心理学関連の本とは、違うのです。
アドラー心理学自体を学んでも、そこまでの人生観は変わらないかもしれません。
それは、なぜでしょう。
「嫌われる勇気」はアドラー心理学の研究者である哲人と生きる喜びを感じられない若者の対話形式で書かれています。
アドラー心理学の入門書と位置づけられていますが、アドラー心理学を踏まえつつ、哲人というキャラクター個人の思想が大きく反映している内容になっています。
その哲人の放つ言葉が痛いほど胸に刺さるのです。
他のアドラー関連の本を読んでも「嫌われる勇気」ほどの衝撃は受けないのは、哲人の言葉が無い為です。
それは、哲人のモデルであり著者でもある、ギリシア哲学の研究者でアドラー心理学研究の第一人者でもある岸見一郎さんが書いたアドラー関連の本でも同じです。
「嫌われる勇気」にはもう1人の著者がいて重要な役割を果たしています。
フリーライターの古賀史健さんです。
岸見さんには斬新な考えがありますが、その複雑な思考を伝え切るには、相当な文章力が必要です。
しかし、どんなに文章力がある文豪でも、岸見さんの思考を理解していなければ、伝え切ることは不可能でしょう。
岸見さんの斬新な考えを、古賀史健さんは真摯に理解し咀嚼した上で、その秀でた文章力を駆使して作品に仕立て上げました。
だからこそ、衝撃的な内容になったのです。
岸見さん古賀さん2人の出会いは、本書の後書きに綴られています。
この奇跡のコンビの著書は、もう一冊、続編でもある「幸せになる勇気」があります。
こちらは子どもの教育がテーマになっているので、子育て中のママさんパパさん、学校の先生などには特にオススメです。
アドラー心理学関連の本は、どれも人気ですが、圧倒的な売れ方をしている「嫌われる勇気」。
これを読んであなたも人生観を変えてみませんか?
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