通訳案内士という仕事がピンチ! 勝手に活躍の場を考えてみた
通訳案内士という仕事をご存知ですか?
通訳ということで、外国語がペラペラな人なのかな〜、ということはなんとなく想像できますね。
通訳案内士さんは、それだけではないのです。
日本に旅行に来た外国人の方々に付き添い、通訳はもちろん、観光地の歴史的な背景なども案内するという、すごい人たちなのです。
JNTO-日本政府観光局
https://www.jnto.go.jp/jpn/
上記の機関が実施している「全国通訳案内士試験」という国家試験があり、合格すると全国通訳案内士を名乗れるのだそうです。
以前は、国家試験の合格者だけの業務独占だったそうですが、現在は、法律が改正され、誰もが同様の仕事ができるようになったそうです。
しかし「全国通訳案内士」やそれに類する肩書きでの使用は国家試験に合格している方だけだそうです。
○試験範囲がエグいのです
JNTOのホームページには
高度な外国語能力や日本全国の歴史・地理・文化等の観光に関する高い知識を有するものであり、
- 中略-
単に語学力が優秀であるだけでなく、幅広い知識、教養を持って日本を紹介するという重要な役割を負っています
と書いてある通り、外国語が堪能だけではダメで、逆に歴史や文化に詳しいだけでもダメで、
『日本地理・歴史、産業・経済・政治および文化に関する一般常識』
という、頭がパンパンに膨らみそうな知識が試験で問われ、その上で、外国語が話せるという、凡人の凡の私には到達不可能な頭をもった人たちなのです。
こんな人たちが、外国人観光客に付き添い、日本の文化を紹介してくれるだなんて、なんと心強いことでしょう。
これは日本国民として、感謝しなければなりません。
そして、今まで存在を知らなかった私に愛の鉄槌を!
○コロナ禍の影響で窮地に
そんな、日本の国際親善には欠かせない通訳案内士さんたちが、今、大変な状況になっているのだそうなのです。
Nらじ 1月26日(水)通訳案内士たちのコロナ禍
https://www.nhk.or.jp/nradi/n/radi/20220126.html
上記はNHK R1(ラジオ第一)の番組です。
コロナ禍で外国人観光客が激減し、仕事が無くなり廃業を余儀なくされている方が多いというのです。
番組には、実際に通訳案内士が出演され現状をお話されていましたが、ここ2年くらい、ほぼほぼ仕事がないそうで、出演されていたかたは何とか年金で暮らせてはいるが、とても厳しい状況だとのことでした。
外国語が堪能で、日本の歴史や文化に精通している人たちが、窮地に陥っている!
コレって、とても勿体ないことだとは思いませんか?
そこで、私は、無能なものがいっぱい詰まったオレンジ色の頭を駆使して、少し考えました。
○通訳案内YouTuber
せっかくの優秀な人を眠らせておくなんて勿体ないと、私は2つのアイディアを搾り出しました。
まずはひとつ目
全国の通訳案内士さんたち、YouTubeでチャンネルを開設してみませんか。
それも『外国語で‼︎』
そうです。
通訳案内士さんたちは日本にいながら「日本に行きたいな〜」と思っている海外の人たちに向けて、YouTubeを使い観光ガイドをしてしまうのです。
コロナ禍で動きが取れないのは海外の人も同じです。
家にいながら日本観光が味わえるチャンネルがあったなら、思わず見ちゃうと思いませんか?
しかも、案内してくれるのが、国が認めたレベルの人たちなのですから、分かり易くて贅沢な気分を味わえるはずです。
日本の良さを外国語で発信できるなんて、通訳案内士さんたちにしかできません。
私にもガイドして欲しい‼︎
○学校で子どもたちに教えちゃおう
先に書いたラジオ番組に登場した通訳案内士さんは、外国人観光客とのエピソードを語っておられました。
内容は、まさに『多文化交流』
私は「そうか、その国のかたはそんな感想を持たれるのか〜」など、とても興味深く、ラジオを聴きながら、いいな〜、スゴイな〜、と感じました。
ラジオでは語り尽くせない話がたくさんあるはずです!
その数々のエピソードトークを、子どもたちに聴かせてあげられたら、こんなに良い教材はない、
いや、他では味わうことが出来ないリアリティのある体験になるのではないでしょうか!
しかも通訳案内士さんたちは外国語も堪能です。
英語の先生と歴史の先生と地理の先生がひとつになったようなものです。
「この国ではこんな言葉があってね、背景にはこんな文化があって、日本のこんなところと繋がってたんだよ」
なんて授業をした、子どもたちは羨望の眼差しで眺め、逆に先生からは恨めしそうに見つめられるのではないでしょうか?
あ、先生たちをdisった訳ではありません(^◇^;)
また、外国語に興味がある、ちょっと年上の生徒たちの語学の勉強にも役立ってくださるのではないかと思います。
歴史や文化、外国人観光客の話などを交えて行う授業なら、教科書よりも身近に外国語を体感できるのではないでしょうか。
また、数多くの外国人と話した経験のある通訳案内士さんたち。
「クセがスゴい」相手もいたはずです。
そんな経験豊富な通訳案内士さん直伝の『外国人と会話するためのコツ』なんてものがあったら、それはそれは貴重なお話ですね!
あ、そんなYouTubeチャンネルがあっても楽しいかも♪
○優秀な人材を守ることも大事
ここまで通訳案内士さんたちのことを書いてきましたが、これは通訳案内士さんたちに限ったことではないと思うのです。
日本には、世界に誇れる文化、技術などがたくさんあるはずです。
いくら自由経済だからといって、それらをただ放置しているのはとても勿体ないことだと思います。
すこぶる凡人の私の拙いアイディアが少しでもお役にたてたら幸いです。
(^-^)♪