人との衝突をかわすには………
電車内で喫煙している人を注意した高校生が、喫煙していた大人から暴行をうけ大怪我を負ったニュースがありました。
それを受け、このようなコメントを出したテレビの情報番組がありました。
羽鳥慎一アナ、電車内での喫煙注意し暴行された高校生に「話が通じるような人間じゃないでしょうし、危険」(スポーツ報知)
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/bda8421af5831a87037674844d083235adb0e162
いろいろな意見はあると思います。
でも、高校生のとった行動は批判できるものではありませんし、人として大切な行動だと思います。
しかし、大怪我をしてしまっては、自分も痛い思いをしますし、身内にも悲しい思いをさせてしまいます。
だから、大半の人々は、行動せずにその場から離れるし、見て見ぬふりをしてしまいます。
それは仕方のないことだと思います。
でもです。
もし、正しい行動をとっても、大怪我を負うような事件にならないとしたら、
あなたはどうしますか?
○デンターの歯磨きやないでぇ〜
ロシアの格闘技『システマ』について書かれている本です。
冴えないサラリーマンの主人公が、元ロシア特殊部隊という怪しい肩書きを持ったロシア人と出会い、システマを通して成長していく過程が面白おかしく物語形式で描かれている本です。
格闘技ということで映画『ベストキッド』のような内容を思い浮かべる人もいるかもしれませんが『人生は楽しいかい』の中には格闘シーンはほぼ存在しません。
元特殊部隊のロシア人から出される『指令』を主人公が日常生活の中で実践していくという、自己啓発本の定番スタイルの物語です。
『人生は楽しいかい』には興味深い指令が多々出てきます。
しかし、今回、注目したいのは自己啓発の部分ではなく『全ての衝突を避ける』というところです。
○笑いに変えられないか
『人生は楽しいかい』は電車内で起きた事件を解決する場面から始まります。
状況は上記事件に近いですが、誰ひとりとして大怪我をせずに解決しています。
(心に深い傷を負った人はいますが………)
当然、フィクションだと言ってしまえばそうなのですが、でも、参考にしたい行動が、本書の中に散りばめられています。
電車内の事件を解決したロシア人のもっとうは「すべての衝突を笑いに変える」というものです。
それができたら、戦争も無くなりそうです(^^;;
別に、笑いに変える必要はありません。
ただ『注意する』とか『怒る』とか『指摘する』とかだと、相手がキレて暴力を振るわれる危険があります。
危険を取り除き、誰も傷つくことなくその場を収めることはできないか?
穏便に解決する方法を、瞬時に考えて行動に移せる人になれたらいいな〜、とアナタは思いませんか?
『人生は楽しいかい』には、そのための方法が書かれています。
もっと正しく言えば『いつでも冷静な自分でいられる方法』です。
それは、カチンときたり、恐怖心などの感情のままに行動するのではなく、冷静な状態で、落ち着いて判断し行動できる自分になれる、ということです。
コレが身につけば、人生のあらゆる場面で役立ちます。
自分の行動を振り返ってみてください。
あの時こうしていたら〜、あーしていたら〜、と思うことがありませんか?
私はたくさん思いつきます。
どんな状況になっても、常に冷静な自分でいられる、冷静に判断して行動に移せる。
コレって、戦場では重要なことですよね。
弱肉強食の資本主義社会でも、それは同じこと。
ロシア特殊部隊から生み出された格闘技『システマ』の真髄をこの本で、是非、味わってみてください。
社会を見る目が変わると思います。
そして、すべての衝突を笑いに変えられる自分に、なっちゃいましょう。
(^◇^;)
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